事業者破産と家族に関するQ&A
事業者破産と家族に関するQ&A
Q家族の財産に影響はありますか
A
個人事業主が自己破産する場合でも、家族の財産には影響がないのが原則です。
自己破産する人と家族は別人格であり、家族の財産まで基本的に債権者に取られる理由はないからです。
ただ、家族が保証人になっている場合は、保証人になっている家族は支払いを求められることになり、これが払えないと財産を失うケースもあります。
また、事業者破産をする直前に家族の方に財産をあげたり、名義変更する等すれば、財産隠しとみなされて破産管財人から取り返される場合もありますので、事業者破産の直前に不自然なお金の移動がないようにしましょう。
家族の財産かどうかは、第一には名義(契約者)が誰になっているかで判断されます。
車の任意保険、生命保険、学資保険についても、保険金の受取人や被保険者ではなく、契約者が誰になっているかを保険証券等でチェックしましょう。
Q家族名義の家に影響はありますか?
A
家族名義の家も、基本的に事業者破産により影響を受けることはありません。
ご家族と事業者破産をする人とは別人格であり、連帯保証人であるとか破産する直前に名義変更する等の行為がない限り、破産しない人の財産までとられる理由はないからです。
Q家族カードに影響はありますか?
A
家族カードには、様々な形態があります。
事業者破産する方の名義で家族の方も使えるよう、2枚カードが発行されている場合は、破産する方の名義のクレジットカードは全て使えなくなるので、ご家族が使っている方も使えなくなります。
破産する方が契約しているクレジットカード会社のETCカードも使えなくなるので、車から外しておく必要があるでしょう。
逆に、ご家族の名義のカードを事業者破産する方が使っている場合は、ご家族の信用状態が悪くなるわけではないので、そのまま使い続けられるのが通常です。
カードの契約者が基準なので、ご家族がたまたま同じカード会社と契約しているだけなら、影響はないのが原則です。